前回、橋本木工の強い味方である協力工場の皆さんのお話をしました。

本来ならば、まずは橋本木工の家具職人をご紹介すべきですよね。

 

でも、ご紹介する順番をこの様にしたのには訳があるんです。

 

 

橋本木工は、オーダー家具、注文家具、特注店舗什器の製作を専門とする

社員10名の小さな会社です。

 

そのうち、家具製作を専門に担当する職人は5名。

 

最高齢は、何と76歳 ベテラン職人の Y さんです。

 

Y さんは、10代の頃から家具職人一筋です。

橋本木工が創業間もない頃から、60年以上に渡って、一筋なのです。

 

 

一体どれほどの、世界でたった一つの家具を生みだして来たのでしょうか!

 

 

それだけでも途方もない事なのですが、実は Y さんの本当にすごいところは

職人歴の長さではないんです。

 

 

こんなエピソードがあります。

 

 

最強の職人軍団である、橋本木工の協力工場の皆さん。

いつも、惚れ惚れするような家具を仕上げてくださいます。

 

完成した家具を目の前にして、

 

「・・・キレイですね~!(相変わらず)」

 

と思わずつぶやくと、

 

皆さん ちょっと嬉しそうに ちょっと悔しそうに

必ず同じセリフを、ボソっと。

 

 

「でも、Y さんはもっとすごいの作るでしょ」

 

 

※協力工場さんについて、詳しくはコチラの記事をご覧ください。

 

 

そんな、最強の職人軍団が一目も二目も置いているベテラン職人の Y さん。

 

「技術は見て盗め」

 

という世代ですが、孫のように若い後輩職人達を前に

昔との違いを感じるのでしょうか。

 

「常に考えてなくちゃ、ダメなんだよ」

 

という言葉を口癖に、手取り足取り、日々惜しみなく Y さんの全てを伝授しています。

 

橋本木工の家具職人は皆、家具工場で働くのが初めてです。

どんな仕事でもそうですが、最初に働いた場所の常識が、そのまま自分の

 

 

「当たり前」

 

 

になって身体に染み付いて行くことって、多いのではないかと感じます。

 

私達にとって Y さんの技術や情熱は、追い求めるべき 「当たり前」 の姿。

 

 

橋本木工のモットーである、

 

どこまでも美しく丈夫であることを前提とし、「味わい」のある家具

 

を製作することも、私達にとっては 「当たり前」 の仕事。

 

家具職人として、無意識のうちにそんな 「当たり前」 を身体に刻み、

日々世界でたった一つの家具を生みだしている若き職人達。

 

技術や情熱が若い世代に着々と伝承されていく橋本木工の未来に、

今、とてもワクワクしています。