注文家具、オーダー家具というと、一点物のテーブルやイスなどを思い浮かべるかもしれません。
こういう家具、私たちは
「置き家具」
と呼んでいます。置いただけでそのまま使える家具です。
これに対して、
「造付け家具」
というものがあります。例えば・・・
◆宙に浮いたような吊戸棚
◆扉を開けると中は収納棚になっている埋め込み式の家具
◆柱や梁(はり)を隠すように製作された家具
◆壁から壁まで、床から天井までいっぱいに製作された壁面収納家具
などなど。
建築との関わりの深い家具を、「造り付けの家具」と言います。
橋本木工は、置き家具の他にも、この「造り付けの家具」を得意としています。
複数名の職人が、一日がかりで取付け工事を行う事もある造り付けの家具。
そのダイナミックな様子は、一般の方から見たら「建築工事」に見えるのではないでしょうか。
天井や壁に固定するだけに見える吊戸棚などは、
「建築との関わりが深い」
何て言うと、大げさに感じるかもしれません。
いやいや、そんなことはありません!
取付工事は、オーダー家具製作の最後の仕上げです。
うまくいかないと、家具が斜めに傾いたり、ぴったりと収まるはずのところに隙間ができることも。
造り付け家具の取付は、建築との関わりも深いことから家具の製作とはまた別の特殊な知識や技術が必要となります。
そのため、橋本木工では家具を作る職人の他、家具取付専門の職人もいます。
どんなにすばらしい家具を作っても、取り付ける技術が足りないと建築物との総合的な美しさや安全性が保たれません。
橋本木工が理念とする、
「どこまでも美しく丈夫であることを前提とし、『味わい』のある家具」
を完成させるため、家具の製作のみならず取付完了までとことんこだわります。