「味わい」のある家具を製作すること
それは、橋本木工の一番のこだわりです。
橋本木工のオーダー家具、注文家具は、すべてにおいて選び抜いた最高の材料と熟練した一流の家具職人によって創り出されます。
橋本木工にとって、
「どこまでも美しく丈夫な家具」
を製作することは、こだわりというほどのことではなく、お客様に家具をお作りする上での前提条件です。
では、橋本木工にとっての「こだわり」とはなんでしょうか?
それは
「味わい」のある家具
を製作することです。
「味わい」のある家具とは何でしょうか?
以前、ある設計事務所様にご依頼頂いたオーダー家具が非常に喜ばれ、量産計画が立ち上がりました。
まずは150台ほどということでした。
橋本木工は小さな工場ですが、納期さえ余裕があれば製作できない数ではありませんでした。
お引き受けして製作準備にかかろうとしたところ、設計事務所様から某地方の工場だと、安い価格で製作ができるとお話がありました。
橋本木工では提供できる価格ではなかったことと、納期も縮まることから量産計画はそちらの安い価格の工場で行うこととなりました。
完成した商品を売り出したところ、予想外のことが起こりました。
何と、全く売れなかったそうです。
橋本木工で製作したオリジナルの家具と比べて、品質が落ちてしまったのでしょうか?
量産品を確認すると、そんなことはなく綺麗な仕上がりでした。
ではなぜオリジナルと同じ反応が出なかったのでしょうか。
理由は様々あると考えられます。ただ、一つはっきり違うと言えることがあるとすれば、
「味わい」
でした。
量産体制の工場では、
「材料を切る係り」
「パーツを製作する係り」
「パーツを組み立てる係り」
など分業制で流れ作業のように製作していたものと考えられます。(そうしなければ成り立たない価格でした)
分業制は、熟練した職人さんによる作業であれば一定の品質を保てる上に短時間で大量の家具を製作でき、価格を抑えられます。
それに対して橋本木工は、一つの家具を最初から最後まで一人の職人が責任を持って製作することを徹底しています。
分業制よりも時間はかかりますが、作り手である職人の、家具に対する「思い入れ」が違います。その違いが、
「味わい」
という、何物にも代えがたい感動を生み出すのです。
「味わいのある家具」は、実際に見て、触って、使用すれば、必ず分かります。
長く使っても飽きるどころか、じんわりと愛着が増していく。
橋本木工の製作する家具には、熟練した一流職人により、そんな魔法がかけられています。
使用する人のためだけに考え製作された、世界でたった一つのオーダー家具において一番大切なこととは・・・
橋本木工は、「味わい」のある家具であることだと考えます。
どこまでも美しく丈夫であることを前提とし、
「味わい」
のある家具を製作する
ことをモットーに、橋本木工では、今日もただただ丁寧に、心を込めて皆様にお届けする世界でたった一つの家具を製作しています。