家具は、材料によって大まかに2種類の作り方があります。

1.無垢材・集成材を使用する場合

2.化粧版を使用する場合

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【無垢材とは】 切り取った木そのものです。

【集成材とは】 小さな角材を張り合わせて作った木材の塊です。
 見た目は、フローリングの床をもっと細くして隙間なくギュッとまとめたような感じです

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集成材のテーブル(無色のクリア塗装)

 

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集成材のテーブル(色付けした塗装)

無垢材、集成材は、それぞれ材料をパーツごとの形に加工し、結合して家具を作ります。

たとえば、テーブルの脚にあたるパーツを4本、テーブルの天板にあたる広いパーツを1つ形作り、それぞれを接続してテーブルを製作するイメージです。

 

【無垢材使用のメリット】

 ずばり天然素材そのものの風合いがあり、使い込むほどに風合いが増す点です。

 

【無垢材使用のデメリット】

 これもまた天然素材であるが故のものですが、反り、割れ、ゆがみが発生する可能性が他の素材に比べて高いです。
それも天然の味と思うか、欠点と思うかにもよりますが・・・

 また、他の素材にくらべとても高価です。

 

【集成材使用のメリット】

 無垢材のような反り、割れ、ゆがみの心配がほとんどありません。価格も抑えめです。

 

【集成材使用のデメリット】

 天然素材そのものの無垢材よりは「ナチュラルな風合い」が落ちるという点です。
 とはいえこちらは好みにもよるところもあり、私は結構好きなのですが・・・

 異素材とのミックスも、お勧めなんですよ^^

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天板のみ集成材を使用した学習机

 

さて、2 の「化粧版」とは、表面に見えている部分に使う材料のことです。

これに対して見えていない部分に使用する材料は「芯材」と呼ばれ、
その部分を構成するのによりふさわしい材料を使用します。

 

例えば段ボールで作った工作物の表面に色画用紙を貼ってキレイに仕上げる場合、

段ボール=芯材

色画用紙=化粧板(表面材)

に当たります。

 

さて、橋本木工で最もよく使用している表面材は、こちらの3種類です。

◎メラミン化粧板

◎ポリエステル化粧板

◎天然木突き板化粧板

 

化粧板いろいろ

化粧板いろいろ

◎メラミン化粧板
人工の表面材の中では最も高価な部類に入ります。最高度の耐水性、耐薬品性、耐摩耗性があり、キッチンの表面材(天板)としても使用されるほどです。カラーバリエーションも豊富です。化学製品のため、発注するとサンプルと同じものが届きます。

 

◎ポリエステル化粧板
ある程度の硬度があり、耐水性、耐薬品性も備えます。  キッチンの天板などには向きませんが、メラミンに次ぐ強度があり、メラミンよりも安価です。カラーバリエーションも豊富です。化学製品のため、発注するとサンプルと同じものが届きます。

 

◎天然木突板化粧板(てんねんもくつきいたけしょうばん)
2~4ミリ程度の板に、薄くスライス(0.2mm)した天然木を貼り合わせたもので、天然木の自然な木目柄と深みが味わえます。 メラミンやポリエステルと違い、同じ種類の木でも木目に微妙な違いがあり、突板(つきいた)を使用した家具は、「世界で一つだけの木目を持つ家具」になります。

天然木突板化粧版について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

なお、突板はそのままでは日に焼けたり、汚れや傷がついてしまうため塗装を施します。

塗装について、詳しくはこちらをご覧ください。

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美しい木目の天然木突板化粧板

 

その他、比較的安価な表面材としてプリント化粧版、塩ビ化粧版、オレフィンシートなどがありますが、耐水性、耐薬品性、耐摩耗性を考えると、

「どこまでも美しく丈夫な家具」

を理念とする橋本木工ではあまりお勧めしていません。
(もちろんそれぞれメリットもありますので、状況に応じて使用することも可能です)

反対に、最も強度のあるメラミン化粧版をすべての箇所に使用した方が良いのかというと、必ずしもそうではないと考えます。

橋本木工で製作する家具は、メラミン・ポリエステル化粧版を併用することが多いです。

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メラミン・ポリエステル併用で製作した家具

 

✔ この場所は、かなり強度を必要とするためメラミンで。

✔ そちらの場所は、そこまで負担のかかる使い方をしないためポリエステルで。

✔ この形状は、メラミン、ポリエステルを併用すると綺麗に収まらないためすべてメラミンで。

 

など、製作物ごとに1つ1つ考えてどちらをどれだけ使用するか決定していきます。

そのため、納品後しばらく経ってもポリエステルの箇所が特に劣化しているとは感じられないものがほとんどです。

 

すべてメラミンで作成する場合、ポリエステルを併用するよりも確かに強度は増します。

しかし、材料費はもちろん、製造工程もより複雑になるため価格に大きく反映するのです。

 

高度な品質を保ちつつ、無駄な費用はかけないご提案ができればといつも考えています。

抽斗

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