東京都 S様邸 ~ 本に囲まれた家 ~
静かな住宅街の一軒家
贅沢に2部屋もの空間に、壁一面の本棚を製作させて頂きました。
橋本木工では、本棚製作のご依頼を頂くことが結構多いです。
「本」自体は形がシンプルなのでどんな収納棚にも綺麗に収まりそうですが、
オーダーの本棚をリクエストして頂く事がとても多いです。
なぜかと言うと・・・
S様邸の本棚をご覧になればきっとその理由が分かるはず!
まずは一部屋目。壁3面、コの字型に本棚を設置しています。
こちらはお部屋の入り口横の本棚と、中央出窓下の本棚。
こちらは奥側の本棚と、中央出窓下の本棚
出窓を挟んで手前と奥の全体像です。本棚が大きすぎて全て写りませんが・・・
この大容量、まるで本のウォークインクローゼットです。
2部屋目。こちらは、壁の2面にL字型に本棚を製作させて頂きました。
窓下の壁幅は、約3.5m。こちらも大容量です。
本棚は、1部屋目にコの字に3台、2部屋目にL字に2台、合計5台製作しました。
一見何の変哲もないシンプルなオープン棚に見えますが・・・
S 様のこだわりがぎっしりと詰まったオーダーならではの本棚です!
お打合せの際、どこにどんな本を収納したいかなどをお話頂きました。
B5、A4の書類、文庫本、コミック、文芸書、四六判の単行本、学術書・・・・・
様々な本を、種類ごとに収納されたいとのこと。
それぞれに合ったサイズの収納にすべく、
何と本棚の奥行や棚板の枚数を1台ごとに変えています。
例えば2部屋目の本棚。1台は天井ピッタリに、もう1台は窓の高さに合わせて製作しています。
お部屋の形状ピッタリに製作するのは、オーダー家具の得意技です。
天井までの本棚はこのままでは大きすぎて搬入できないため、
窓下の本棚と同じ高さのところで区切り、2分割制作をしています。
ここで、赤線の下の部分に注目!
窓下の本棚と棚の数を比べてみてください。
窓下の本棚は最下段が新書、その上は文庫本を収納します。
左側の天井までの本棚は、文芸書や四六判の単行本を収納する予定です。
この2台の本棚、もちろん奥行きも収納する本のサイズに合わせてそれぞれ変えています。
(写真だとちょっとわかりずらいですが・・・)
お部屋の広さや形状にピッタリで、なおかつ収納する物もピッタリ収まる。
理想通りの「ピッタリ」はオーダー家具ならではの魅力ですが、
ライフスタイルの変化などで将来本棚の使い方が変わってくる可能性もあります。
そのため、各棚板は2㎝ずつ高さを調節できる上下可動棚になっています。
お家に本がたくさんある場合、びっしりと収納棚を埋め尽くすのはもちろん、
手前と奥、2重で入れたりすることもありますよね。
S様邸の本棚も、一部はそんな使い方をされる予定です。
ぎっしり本を収納すると、棚板が重みでたわんでしまうことがありませんか?
オーダー家具なら、棚板の強度を増すことでたわむ心配はありません。
一見とてもシンプルに見える本棚。
でも、オーダー家具にはこだわりがたくさん詰まっています。
納品した家具を眺め、喜んで頂いているお客様の様子を拝見すると、
ホッとすると同時に毎回同じことを思うんです。
いいなぁ、私もこれ欲しい!って。
オーダー家具を見慣れた私でも、毎回新しいオーダー家具が完成する度に、
お客様と一緒にワクワクしてしまいます。