東京都 K邸 ~書籍収納棚~
書籍収納棚
W330cm×H84cm×D45cm
素材:タモ突板 (「タモ」という木材の突板)
都心に佇むK邸の、タモ材をふんだんに使用した応接間。こちらのお部屋に調和する書籍収納棚を製作しました。
書籍収納棚も、こちらの応接間で多用しているタモ材をご希望。
もともとある素材と同じ素材での製作の場合、天然木でできている無垢材(天然木そのもの)、突板などは、同じ種類とはいえ、1つの木から採れた材料でないとはっきりと違いが出てしまいます。
現地下見の際にお部屋のタモ材を入念にチェック、撮影し、すぐに材料屋さんへ。
一番近いと思われるタモ材を調達。塗装を施すことでまた色味が変わってくるため、塗装後の色味を想定しての素材選びです。
素材選びは、製作と同じくらい大切な工程です。今回はもともとある素材との調和がポイントだったため、特に力が入りました。
応接間には、タモ材の大きな引き戸があったため、製作した書籍収納棚の扉を外し、手前に持ってきて比較してみました。
違う木から採れた材料とは思えないほど色味や木目の間隔などがほぼ揃い、一体感が出ています。
そのため、割と大きな家具でしたがお部屋全体の調和が取れ、すっきりとした広さを感じる応接間になりました。
天板木口(TOPの板の、側面)は、無垢材を薄く裂いて貼り合わせ、意匠性と耐久性を高めています。
大きな家具ということで、存在感を出しつつも圧迫感を解消するため、取っ手は使用せずに上部を手掛けにしています。
天板木口や手がけ部分など、細部の美しさ、味わいの深さも橋本木工のこだわりです。ぜひ画像を拡大してゆっくりとご覧ください。
内側は、シナ材で統一した上品な仕上がりです。
一般の方でも簡単に扱える上下可動式の棚を設置し、自由なレイアウトで様々な高さの書物を収納できるようになっています。
天板(TOPの板)は、一枚板です。330cmもの一枚板はとても貴重です。縦一直線の木目の美しさが陽光に照らされ、いっそう引き立ちます。
書籍収納棚
W330cm×H84cm×D45cm
素材:タモ突板