東京都 I 邸 家具職人のお部屋 ~後編~
前回より、橋本木工の家具職人 I 君のお部屋の家具をご紹介しています。
家具職人が「趣味」で製作したオーダー家具に囲まれて暮らすお部屋です。
I 君は、1Kの賃貸マンションで一人暮らしをしてます。
そのお部屋に、TVボード、飾り棚、本棚、PCデスク、ベッド下台、ヘッドボード、
収納棚、キッチンラック・・・生活に必要なありとあらゆる家具を製作しました。
前回の記事では、このお部屋のオーダー家具を製作する際に
ある 「制約」 があったとお伝えしました。
その制約とは何でしょうか?
キーワードは、記事の中で何度か出てきているのですが・・・
ずばり、「賃貸マンションで使用する」という前提でオーダー家具を製作・設置する
ということです。
例えば下の画像の場合。
上部の家具は、天井や壁にビス止めすることで、
家具が落下したりガタつかないように固定しています。
※こちらは別件の、分譲マンションに設置したものです。
賃貸マンションの場合、通常退去時に原状回復を求められます。
なので、もしこのような家具を取り付けた場合、退去時に壁や床に残った
ビスの抜け跡を補修する工事が必要となります。
場合によっては家具の一部を床や壁に接着剤で張り付けた後にビス止めしたり、
シリコンで固定するケースもあります。
そうなると撤去作業はさらに困難で、原状回復も大がかりとなります。
そのような事情があるため、賃貸マンションでこういった家具を設置することは
あまりありません。
※賃貸マンションでも大家さんの許可がある場合や、費用をかけてでも
原状回復を前提とする場合等は製作・設置可能です。
I 君のお部屋の家具も、天井や壁に穴を開けたりせず、接着剤も使用していません。
なおかつ転倒等のリスクを極力無くす細工をして、家具を製作、設置しています。
床や壁に固定するタイプが多いオーダー家具や注文家具は
退去時に原状回復を求められる賃貸マンションには向かないと思われがちです。
しかし、工夫次第で賃貸マンションに設置するという「制約」を感じさせない、
I 君のお部屋のようなオーダー家具を製作することもできるんです。
さて、I 君のお部屋で、最後にもう一つご紹介したいオーダー家具があります。
コチラです!
このオーダー家具は、どこかに固定することなく使用するものですので
どこにでも設置可能です。
普段はI 君宅の玄関にあるのですが・・・
何に使用するものか、お分かりになりますでしょうか。
これです!
玄関を開けた瞬間から眠りに落ちている間に至るまで、
自ら製作した理想のオーダー家具に囲まれて暮らす日々。
家を出れば、仕事場でも自身が製作するオーダー家具と向き合う日々。
I 君は、一体どれだけオーダー家具にのめり込んでいるんだろう!
と思われるかもしれません。
これ程までにオーダー家具にのめり込んでいるのは、実はI 君だけではないんです。
橋本木工の家具職人達は、みんな「趣味」のオーダー家具作りを楽しんでいます。
仕事も趣味も、手間を惜しまず真剣に楽しんで製作された
世界でたった一つのオーダー家具達。
そんな家具に囲まれた暮らし、あなたもしてみませんか?
引き続きお楽しみください。
ちなみに、橋本木工で生まれ育った長女が
オーダー家具に囲まれた暮らしを綴ったブログを書いています。
生まれてから数え切れない程のオーダー家具、注文家具を見てきた
オーダー家具屋が暮らす家。
こちらも、よろしければお楽しみください。
※アメーバブログにリンクしています。