東京都 I邸 家具職人のお部屋 ~前編~

パン屋さんは、毎朝焼き立てのとびきり美味しいパンを食べているかもしれません。

呉服屋さんは、お出かけする時とっても素敵な着物をさらりと着こなしていることでしょう。

 

 

それでは、家具職人は日々どんな家具に囲まれて暮らしているのでしょうか?

 

 

 

今日は、通常の製作事例とは少し趣を変え、橋本木工の家具職人

I 君のお部屋をご紹介したいと思います。

 

I 君のお部屋にある家具は、I 君本人が橋本木工の工場で

休憩時間や就業後にコツコツと「趣味」として製作した作品です。

詳しくはコチラの記事をご覧ください。

 

 

I 君は、1Kの賃貸マンションで一人暮らしをしています。

このお部屋に、TVボード、飾り棚、本棚、PCデスク、その他・・・

 

生活するのに必要なほとんどの家具を製作しました。

 

こちらです!

 

趣味としての家具作りとはいえ、仕事と同じだけ真剣に楽しんで製作した I 君の家具達。

仕事と寸分違わぬ完成度です。

 

まずは、TVボードとその横の飾り棚です。

TVのすぐ上の格子部分。ここには、AV機器が収納されています。

格子にすることで、扉を開けることなくリモコンの赤外線が届きます。

その上の、黒い棚板が4枚ついている所もAV機器の場所同様、格子になっています。

黒い棚板は、格子のすき間に引っかけて自由に高さを変えられます。

 

棚板は長さが2種類、そして格子とは色味が違うため、

棚板の位置を移動することによって様々な表情を見せてくれます。

向かって左側の飾り棚は、太い十字の様な形に棚板が固定されています。

こうした変形棚は、飾るものが同じでも配置を変えるだけで

グッと表情が変わります。

 

TV上の黒い棚板は移動することで趣を違え、

飾り棚は元々変形であるが故に、飾るものの配置によって変化を見せます。

 

とても自由度が高く、飽きの来ない「見せる」収納になっています。

 

 

次は、飾り棚横のPCデスクです。

こちらは、TVボードや飾り棚を引き立てるかのようにシンプルな作りになっています。

シンプルとは言え、こだわりがたくさん詰まっています。

 

奥行きを飾り棚横の壁の幅に合わせ、無駄のないスッキリとしたレイアウトになっています。

そのため奥行きは少し狭くなりましたが、天板を2枚にすることでキーボードも無理なく

使用できるスペースを確保しています。

 

続いては、本棚です。

こちらも、TVボードにデザインを合わせて格子を使用しています。

ひと手間加えて味わい深い表情を出しているのですが・・・分かりますでしょうか?

 

 

横から見ると、緩やかなカーブが付いています。

 

 

ちょっとした「ひと手間」に見えますが、

作り手に言わせると・・・すごい手間、なのです。

 

仕事だけではなく、趣味も手を抜きません。

抜いたとたんに、仕事も趣味も、つまらない物になってしまいますから。

 

 

その他、ベッド下台、ヘッドボード、飾り棚、キッチンラックなども作成しています。

 

 

 

さて。

 

ここまでご紹介してきたどの家具も、ある制約の元で製作されました。

 

その制約とは・・・?

 

 

次回、家具職人のお部屋 ~後編~ にてお伝えしたいと思います。

 

その他製作事例はコチラからご覧いただけます。

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